本文へスキップ

九谷焼を美術館や図録で鑑賞するための解説を行っています

 明治九谷の特色 主な項目
  1.様々な絵付技法
  2.洋絵の具の使用
  3.多彩な陶画工
  4.制作者の銘 ほか

3.多彩な陶画工

 明治期に入ると、陶画工は、欧米から、赤絵金彩、彩色金襴手、そして色絵金彩の九谷焼が盛んに求められ、精緻で華やかな画風を完成させていきました。一方で、古九谷写し、木米風、吉田屋窯風、飯田屋風などの古くからの画風を好んで作品を制作する陶画工もいました。
 名工と呼ばれた陶画工は、海外の需要家の求めに応じながらも、師の画風を継承し、能美、金沢、江沼の地方に受け継がれた伝統の画風を取り入れた、多彩な優品を制作しました。
 そのような多彩な画風を生み出した、能美、金沢、江沼の地方の陶画工をまとめると、つぎのとおりです。