― 「水素社会」構想について −

誤解や勘違いを無くすために



  

わが国では何故か水素ガスが高評価されているようで、その水素ガスを多用しようという「水素社会」構想が喧伝されています。

 
この構想の主目的は、空中への炭酸ガスの排出量削減と太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電量の変動対策とのことです。


 なぜか水素社会に関する議論で多用されている「CO2フリー水素」という用語が正しく使用されていないので、勘違いに気付いていただくための画像式説明資料を作成してみました。下図をご参照ください。


 水素社会構想が喧伝されているにもかかわらず、大きな柱になっている燃料電池車や家庭用コジェネである「エネファーム」が競合相手に競り負けていることが明白になってきたようです。
 また、水素の利用先として最も注目されているエネルギー貯蔵について競合する蓄電池にも対抗するのが難しいようです。 

 そこで、本当に近い将来に水素ガスを多用せざるを得なくなるのか、多用するメリットはあるのか、簡単に整理をして要点を画像式の説明資料にしてみました。下図をご参照ください。



 2050年までには現状の炭酸ガス排出量の80%を削減すると国際的に約束しているので、外国から再生可能エネルギーを利用して製造した水素を輸入せざるを得ないのだ、という主張もあるようです。しかし、再生可能エネルギーを利用して製造した液化水素の輸入は経済性の面で容易なことではありません。その理由を簡単に取りまとめた資料を作成してみました。
ここをクリックして下さい。


 水素社会の問題点に関する
詳しい説明をご覧になる時にはここをクリックして下さい。
 
 自己紹介も載せておきました。ここをクリックして下さい。


 参考のために、水素社会の主柱の一つである燃料電池車や燃料電池トラック・バスなどの温暖化抑制効果が必ずしも高くないことを説明した画像式説明資料も
下図に載せておきました。